ムダ
仕事は、加工して「付加価値」をつけるものと、加工をつけずに物の価値を高めない「不加価値」から構成される。価値をつけない動きは、すべてムダとなる。ムダが発生する原因は人の存在にある。
製造部門に限らず、販売、経営部門にも人がおり、ムダが発生する。従って、全社的なムダ取り活動が必要となる。しかし、ムダの評価や考え方には多くの困難が伴う。
在庫を例にとると、製品販売が順調な時には在庫は”神様”と呼ばれる。品切れが最大の敵だからだ。ところが、売り上げが鈍化すると、在庫は”悪魔”に変身する。そこで、”在庫は必要悪”等といい訳がなされる。
ムダの基準を明確化するには、発想を180度換えて、「有益」を基準にする。現場での「有益」は、加工による付加価値である。これ以外は、「不加価値」と扱い、ムダということになる。
生産現場においてのムダは下記のとおり。
造りすぎのムダ
手待ちのムダ
運搬のムダ
加工そのもののムダ
在庫のムダ
動作のムダ
不良品、手直しのムダ
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