稼働時間とは
稼働日に作業を行う正味の作業予定時間をいう。したがって、休憩時間および残業時間も除かれる。
(1)操業時間
操業時間とは,1日または月間を通じて設備が稼動しうる時間である。
(2)負荷時間
負荷時間とは,1日または月間を通じて設備が稼動しなくてはならない時間である。すなわち,生産計画上の休止時間,保全のための休止時間,日常管理上に必要な朝礼,その他の休止時間などを操業可能な時間から差し引いた時間である。
(3) 稼動時間
稼動時間とは,負荷時間から故障,段取り,刃具交換,その他の停止時間を差し引いたもので,実際に設備が稼動した時間である。
(4)正味稼動時間
正味稼動時間とは,稼動時間に対し,一定スピードで正味稼動した時間チョコ停による停止,スピード低下によるロスを差し引いたものである。
(5) 価値稼動時間
価値稼動時間とは,正味稼動時間から不良品,手直し品に相当する時間を差し引いた時間である。実際に製品(良品)を作り出した時間である。
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エクセルでの稼働時間計算の基本
エクセルでの稼働時間計算は、勤怠管理やプロジェクト管理など、様々な場面で役立ちます。基本的な計算方法から、時間計算を効率化する関数、24時間を超える時間の計算方法など、エクセルでの稼働時間計算について解説します。
基本的な稼働時間の計算方法
- 時間の入力形式:
- エクセルでは、時間を「時:分」の形式で入力します。例えば、午前9時30分は「9:30」、午後5時45分は「17:45」と入力します。
- 稼働時間の計算:
- 稼働時間は、「終了時間 – 開始時間」で計算できます。例えば、セルB2に終了時間、セルA2に開始時間が入力されている場合、セルC2に「=B2-A2」と入力すると、稼働時間が表示されます。
- 計算結果が時刻として表示されない場合は、セルの書式設定を「時刻」に変更してください。
時間計算を効率化する関数
- HOUR関数とMINUTE関数:
- HOUR関数は、時刻データから「時」の部分を抽出する関数です。
- MINUTE関数は、時刻データから「分」の部分を抽出する関数です。
- これらの関数を組み合わせることで、時間の計算をより細かく行うことができます。
- TIME関数:
- TIME関数は、「時」「分」「秒」の数値から時刻データを作成する関数です。
- 例えば、「=TIME(9,30,0)」と入力すると、午前9時30分の時刻データが作成されます。
24時間を超える時間の計算
- 表示形式の変更:
- エクセルで時間の合計を計算すると、24時間を超える時間は正しく表示されない場合があります。
- これは、エクセルの時間の表示形式が24時間制になっているためです。
- 24時間を超える時間を正しく表示するには、セルの書式設定を「[h]:mm」に変更します。
- [h]と[]で囲むことで24時間以上の時間も表示されるようになります。
稼働時間の計算例
- 例1: 休憩時間を考慮した稼働時間
- 開始時間、終了時間、休憩時間を入力し、稼働時間を計算します。
- 稼働時間 = 終了時間 – 開始時間 – 休憩時間
- 例2: 時間給計算
- 稼働時間と時間給を入力し、給与を計算します。
- 給与 = 稼働時間 * 時間給
注意点
- 時間の入力形式:
- エクセルは、時間の入力形式に厳密です。「時:分」の形式で正しく入力しないと、計算結果が正しく表示されません。
- セルの書式設定:
- 時間の計算結果が正しく表示されない場合は、セルの書式設定を確認してください。
- 24時間を超える時間の計算:
- 24時間を超える時間を計算する場合は、セルの書式設定を「[h]:mm」に変更する必要があります。
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