安全のポカヨケ
不良の出ない仕組みを「ポカヨケ」と呼ぶのに対し、作業者がポカッとしていてミスを犯しても、ケガや事故が起こらないような仕組みを「安全のポカヨケ」という。どんなにルール化を徹底しても人はミスをする。またどんなに生産性が上がっても、品質が向上したとしても、安全無き発展はありえない。安全第一を実現するうえでも、この仕組み作りは重要である。
より安全を期すとすれば、「人離し」が究極の安全におけるポカヨケといえよう。
作業員の安全を確保するための仕組みもポカヨケの一部である。例えば、切断機を稼働させるスイッチは本来は1つで十分であるが、片手で押している際に、ちょっとした不注意でもう片方の腕が切断される事故(ミス)が起きる可能性がある。そこで、スイッチを機械の左右両端にあえて設置し、両手で押さないと稼働しないようにすることで、ポカ(事故)を避ける仕組みが設けられるなど、工場ではいたるところで再発防止の工夫がこらされている。これは安全に作業できる環境を作ることで、製造ラインを止めない事にもつながる品質管理の一環である。
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