在庫品
在庫品とは、工場・商店などが加工や販売するために保管する原材料・仕掛品・製品あるいは商品などを言う。
工場は数多くの製品、半完成品を扱う。これらの製品を在庫の観点から捉えると、倉庫を経由する製品と、工程から工程へ直接送られる製品とがある。
一般に前者を在庫品といい、後者を非在庫品と呼ぶ。仮に倉庫に保管されてなく、工程のわきなどに置いてあっても、そのものを計画に引当るよう管理していれば、これも在庫品として扱う。また、在庫品は、大きく2つのパターンに分けられる。1つは経営の意志が込められ、政策上積極的(”在庫を多くもつ”という意味ではない)に在庫するものと、製造内部の事情で、なんとはなしに在庫されてしまうものとがある。前者は政策在庫品といい、後者は一般在庫品という。
政策在庫品と一般在庫品の主な特徴を次に示す。
■政策在庫品
●顧客への納入リードタイムを短くするために設定した在庫。
●投機買い、政策買いの在庫。
●サービスのための在庫。
●部品の共通化を図る在庫。
●季節変動や生産ピークを緩和するための在庫。
■一般在庫品
●工程能力のアンバランスによる在庫。
●段取替えをいやがる在庫。
●引当が忘れられている在庫。
●月いち(デカンショ)生産による在庫。
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