先入れ先出しとは? FIFO
先に置かれたものから先に取り出す事。
先入れ先出しとはFIFO(First In First Out)と呼ばれ、後入れ先出し(Last in First Out)の逆である。FIFOは、先に置かれたものから先に取り出して使用できるしくみを指し、在庫品などはの下図のような重力を使用した棚のしくみが使われる。
在庫品のサビや、そのほかの不良を未然に防ぐことにもなる。
先入れ先出し 方法
在庫品を重ね積みする際、最もいけないのが、下図に示すような異品種の垂ね積みである。これは、下の物を取り出そうとすれば、必ず上の物を移動しないと取れない。つまり、ムダが発生する。
また、同一品種でも、重ね積みはよくない。それは、運搬の活性度が低いこともあるが、それ以上に、先入れ先出しができないからである。
毎日、部品の位置を入れ替えるような工数をかけて、移動しながらの先入れ先出しはよくない。手間をかけずに先入れ先出しが出来るような仕組みをつくる。
小物部品は、入れる方向と出す方向を別々にして、棚を斜めにすることで先入れ先出しが実施出来る。
重い部品は、リフトで運び奥から順に入れていき、手前から出す方法が一般的に行われている。小物と同しようにフリーフローコンベアがあり、入れたモノから順に取り出せるようにするのが一般的である。
しかし、この方法だとレイアウト変更の自由度が失われるので、部品の入り数を少なくして軽くしたり、台車をつくったりして簡単に動かせる工夫もする。
先入れ先出しの事例
現場での製品の先入れ先出しの事例です。
先入れ先出しの重要性
先入れ先出しをしていないと以下の問題が起きる。
①品質不良が発生した時に真因を追求するのに複雑になり、真因が究明できない。
②重大な不良が発生した時に発生した期間を特定することが出来ず、大きな範囲を再調査しなければならない。
③先に生産をしたモノが長く残ることになり、錆や変形が発生し売れなくなる。
入れ替えをしなくても先入れ先出しが実行できる為には、入れ方や出し方を決め、無理なく実行できるようにしなければならない。
動画 FIFO(先入れ先出し)とは – 「実践5Sプロジェクト」
*工場のカイゼン、5Sについては下記の文献に色々な活動事例等が更に詳細に記載されています。
参考文献:
会社がみるみる良くなる「5S」の基本 平野 裕之 (著), 古谷 誠 (著)