アパレル、縫製業務のテレワーク改善
現場作業のテレワーク改善
実物や実機を操作して行う各種業務、工場での作業、製造・検査、出荷・配送、あるいはお客様へのデモンストレーションなどの業務でも電子化が進んでいますが物理的な操作を伴うものはその場にいなければならないことが多いです。したがって、現状では残念ながらテレワークに向いている業務とはいえない。しかし、その中でも現場作業のテレワーク改善を進めている業種があります。
以前は現場作業(オペレーション)を教育するときは以前は現場にて実施していましたが現場の作業マニュアルが完備されさらに動画にて保存してあるならば、このような学習、研修する業務もテレワークに適した業務です。
又、一般的にアパレル、縫製工場での作業は単純作業が多いので流れ作業が大量生産方式が適しています、しかし、流れ作業のネックはラインバランスであり、ひとつの作業の遅い工程で全ての生産量が決まる、よって複雑な作業には向きません。
一番、理想的で効率的な生産方式は一個生産方式であり、そこにはムダがない、自分の能力に合わせてモノ造りができる。
以前は物流の納期が長く(リードタイムが長い)、部材を入手するにも発送するにもかなりの時間を必要としたが現在の物流スピードは速く一日単位での納期が可能になった。
よって、コロナ後のモノ造りのひとつの流れとして一個生産方式の高度の技術、技能者がつくる『テレワーク』が上げられる、略して『テレ匠』ではどうだろう(笑)
下記はテレワークを活用したアパレル、縫製業務の改善事例です。
株式会社シタテル~国内初の衣服生産プラッフォーム
シタテルはインターネットを通じて、人々の「衣服の生産」と「それを必要とする人々」の架け橋となり、これまでトレンドや大量消費を促してきたファッションの在り方を変革する為の内初のWeb活用した衣服生産プラッフォームです。
日本の衣服産業の多くは歴史的に多段階の生産・流通構造が築かれており、その結果、様々な業者間での既成概念や利害関係が発生することでイノベーションが起こりにくい状態であった。
そこで株式会社シタテルでは“Made by Your Imagination”を掲げ、ITの活用により、「技術の高い縫製工場」や「衣服の生産インフラ」を必要とする人々が、いつ・どこであっても自由に服を作ることができるような流通の改革を起こした。
シタテルは「衣服をつくりたい」という想いを実現するために、衣服の生産・販売に関わる業務プロセスをサポートします。
衣服を作りたい事業者がユーザー登録を済ませ、「sitateru」の管理画面を開くと、納期や単価など生産にまつわる一般的な情報とともに、シンプルな問い合わせ画面が現れる。ここで作りたい衣服の概要やイメージを記入すれば問い合わせは完了です。
- 衣服生産体制をITの力でスマートに。業界の常識を打ち破る革新的な事業
- 時短勤務・リモートワーク・フレックス制度を導入、多様な働き方の選択が可能
- Web・リアル、両方の幅広いマーケティングに携わることができる
代表取締役CEO 河野秀和
本社 熊本県熊本市中央区水前寺公園28-23 2階
動画 シタテル ~国内工場へのクラウドソーシングにより高品質な縫製を提供~
ヴァレイ社 医療用ガウン
コロナ感染対策の為の医療用ガウンの不足を解消しようとする政府の要請に、奈良県で縫製工場を営むアパレルベンチャーのヴァレイ(上牧町)が名乗りを上げた。「ケイタ マルヤマ(KEITA MARUYAMA)」などの婦人服を手掛ける同社は、全国に組織する縫製職人のネットワークを活用し、2カ月で約10万枚の医療用ガウンを生産する。
医療用ガウンの生産は職人1人で1日最低20枚、仮に月20日働けば約400枚は作れる。ヴァレイ社が全国に組織する「マイホームアトリエ」に登録する200人の在宅職人のうち、現在稼働可能なのが50人。そこに契約工場を加えれば、月産5万枚は可能との事。
「MY HOME ATELIER」~自宅を小さな縫製工場に
日本の縫製業は生産が海外に移行したことや加工賃の引き下げなどにより1990年ごろに比べて工場の数が1/4になっており、国内で流通する衣料品でメイドインジャパンの商品は2%ほどです。
しかし日本中には技術を持った縫製職人さん達がまだまだたくさんいます。ただご結婚や介護などの家庭の事情、工場の廃業などにより活躍の場を失ってだけなのです。そこでヴァレイではそんな職人さん達のご自宅を「小さな縫製工場」つまり「MY HOME ATELIER」として活用していただき、ご自宅で服づくりをしていただいております。
現在MY HOME ATELIERは東北 地方から九州まで全国に約70箇所あり、有名ブランドのジャケット職人や薄手のブラウス職人まであらゆる商品に対応しております。
関連サイト:MY HOME ATELIER
ヴァレイ社長 谷英希
動画 ANAが医療用ガウン製作開始
ANAグループは、合同会社ヴァレイ(奈良県北葛城郡、社員代表社長:谷 英希、以下ヴァレイ)の医療用ガウンへの協力を開始、 ANAグループは、ヴァレイが厚生労働省より受注した10万枚のガウン製作の内、約5万枚の製作工程の3割程度(*)を担います。ANAグループが担う製作工程の作業はヴァレイの専門知識を有するスタッフの指導の下、ANAグループのボランティア社員が行い、縫製職人の方々が専門領域に特化した作業を行えるようにサポートをしてまいります。製作されたガウンは、ヴァレイより厚生労働省へ納品いたします。
コメント
[…] 改善.net2020.05.21テレワーク 在宅縫製、アパレル工場https://kaizen1.net/%e3%83%86… […]